【医療情報】五十肩は病期に応じた対症療法と原因療法があります

 
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40肩50肩は時間と共に症状が変化する

五十肩は経過と共に症状が変化するという特徴があります。

  1. 急性期

    炎症期ともいいます。疼痛が主体で可動域制限が進行する(6週~9ヶ月)

  2. 拘縮期

    可動域制限が著しく進行する(4~6ヶ月)

  3. 回復期

    疼痛・可動域制限ともに軽快する(6カ月~2年)

五十肩は、一般的に3つの病期に分かれます。いつのまにか痛みが治まってきたと感じるのは回復期にあたります。

五十肩を治すためには、最低限この3つの病期に対して適切な処置を行う必要があります。3つに分類にはなっていますが、実際は、急性期→拘縮期、拘縮期→回復期への移行時期も存在します。

肩こりラボでは拘縮期は前期・後期に分けて考えており、移行期ふくめて6つの期間+急性期の前段階も合わせて7つの期間に分けています。

この分け方は、当院独自の分け方です。

なぜ、四十肩・五十肩を病院は治してくれないのか?

四十肩・五十肩は命に関わるものでもないですし、肩こり同様、年齢のせいされがちで軽視されています。さらに厄介なことに、放っておけばいつかは痛み自体は治まるため、とりあえずの対症療法で様子をみましょう、というのが一般的な対応です。

治してくれないのは、保険適用できる範囲内で治す術がないためです。それがあれば、全国どこの整形外科でも対応でき、少なくともなぜ治らない?と悩む人は減ります。

ですが、現在医学的に原因不明とされている四十肩・五十肩の痛みを解明するために世界中で研究が進んでいます!

五十肩って自然に治るんでしょ?という疑問にお答えします。

病期についての説明で「回復期」という言葉にピンときた方、この回復期が五十肩は自然に治るものとされている定説のポイントです。

五十肩は、肩に違和感を感じはじめ、やがて激しく痛みが出る→痛みが少し落ち着くが肩が動かなくなる→痛みがおさまり肩が動くようになるという流れを辿ります。

注意していただきたいのは、このように「痛み」にフォーカスすれば、たしかに自然とおさまります。痛みが治まる=五十肩が治った、ではないのです。

この痛みをなんとか誤魔化し時間が経つのを待つ=様子を見る、というのは、今現在つらい思いをされている方が望んでいることではないはずです。

自然と痛みがおさまっても、残念ながら以前のようには肩は動かなくなります。

適切な処置をせずに五十肩を放置して自然と痛みを感じなくなるケースでは、ほぼ確実に肩関節の可動域制限が生じます。痛みは引いたけれども、元のようにスムーズに動かない、肩を真上にピっと垂直にあげることができない、腕が耳につかない、といった状態です。

日常生活において、両腕を真横に広げることができれば(肩が90度まで動けば)、肘を使って様々な動作はなんとかこなせます。ですから意識されていない方もいらっしゃるはずです。

例えば、思い切り万歳!できなくても、小ぶりな万歳はできます。このように生活にはさほど困りません。ですが、腕を使う職人さんやゴルフをはじめとしたスポーツを趣味とされている方にとっては相当なダメージです。これを年齢のせいと一言で片付けてしまうことは簡単です。

四十肩・五十肩を放置すると可動域が制限される理由

なぜ、動かすことのできる範囲が制限されてしまうのでしょう?

人は痛みがあると無意識にかばってしまいます。四十肩・五十肩の場合、その痛みをかばうために長期間にわたって肩関節を動かさないようにしてしまうのです。関節を長い間動かさないでいると固まってしまいます。これを専門用語で「関節拘縮かんせつこうしゅく」といいます。関節拘縮かんせつこうしゅくは「関節包かんせつほうの癒着が生じてしまう」状態を指します。

関節包かんせつほうに問題が残るだけでなく、筋肉にも悪影響が出ます。肩を長期間動かさないことで、インナーマッスルなど動かすために重要な筋肉が衰えるのです。

いつも使っていた筋肉を使わなくなれば当然筋力は衰えと思われることでしょう。

ここに多くの方が誤解されているポイントがあります。筋肉を鍛えれば元に戻るというわけではないのです。

筋肉を正しく動かす能力自体が衰えてしまう

筋肉を長期間動かさないことで、筋力だけでなく筋肉を正しく動かす能力自体が衰えてしまいます。

筋肉=力、という筋力のイメージをお持ちの方がほとんどでしょう。

もちろん力も大切ですが「動かし方」これがとても重要です。

筋肉を正しく動かす能力は、普段は意識することがありません。

身についてしまっているからです。

一度身についていたものを失うということは、身につけ方を覚えていればよいのですが、これを自力でなんとかするのは難しいことなのです。

たとえば、長い間車椅子生活を余儀なくされ、長い間歩くことがなければ、リハビリが大変なことになるのは想像に難くないでしょう。四十肩・五十肩の場合も同じなのです。長い間動かさないと、動かし方を再度身に付ける・正常に戻すためには専門家の指導が絶対に必要です。

可動域が制限されてしまうのは、長期間肩関節を動かさないようにすることで、筋力が衰えるだけでなく、筋肉の使い方を忘れてしまうためです。筋力自体は元に戻すことはできても、筋肉の使い方を再習得するのは自力では困難です。

四十肩・五十肩はなおります!

痛いから動かせない肩関節痛と四十肩・五十肩は厳密には異なるものです。

痛みが治まっても、以前のように動かせなくなるのが四十肩・五十肩。痛みさえ治まれば問題なく動かせるのは五十肩ではございません。自己判断で四十肩・五十肩だと思いこんでいらっしゃる方の内、実際は違う肩関節痛であるケースは多いと思われます。

とにかく痛みだけ抑えるのも立派な治療

痛みだけでもなんとかするのも立派な治療です。ですが、それが全てではありません。四十肩・五十肩が治るとは、腕や肩の動きを発症以前の状態にまで戻るということです。

その具体的な方法については以下で解説いたします。

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