歯ぎしりが肩こりの原因?咬み合わせが悪いと肩や首が凝るって本当?

肩こりと歯痛、歯軋り、咬みあわせ等との関連性と正しいガムの噛み方

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むし歯がないのに歯が痛い!!

肩こりからくる歯痛??

歯が痛いと肩が凝る・・・?

肩こり・首こりが歯痛の原因?

噛み合わせを治せば、肩こりが治る?

肩こりと歯痛、そして咬み合わせや歯ぎしりといった咬合異常と肩こり・首こりは関係があるということはきっと聞いたことがあるはずです。

なぜか、その根拠は明確にされていません。

つまり噛み合わせと首肩こりの関連性の根拠が示されていないのです。

鍼灸・マッサージの現場においても「なんとなくみんなが言っているからそうなんだろう」という考えで発言している施術者ばかりです。

今回は論文・文献を基に、その関連性を探っていきます。また、ガムの噛みすぎの問題点、首や肩への影響、正しいガムの噛み方についても触れていますので、是非お読みください。

正しいガムの噛み方

記事内容において一部専門用語が入っておりますのではじめに解説させていただきます。

しゃく 口で物を噛むことです。摂取した食物を歯で咬み粉砕することです。
咀嚼 そしゃく 噛むのに顎を動かすための筋肉です。咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つをいいます。機能上、舌骨上筋群を含める場合もあります。
咀嚼 そしゃく 運動モノを噛む動きのこと。
こうごう 上の歯と下の歯とのかみ合わせのこと。

モノを噛む時には首に力学的負荷がかかります

頚椎は高機能

動物実験ではありますが、意識とは関係なく、噛み合わせ・咬合時には頚椎(けいつい)に負荷がかかることがわかっています。頚椎というのは首の骨です。人間の頚椎は7つの骨で構成されていますが、哺乳類の頚椎は大体みんな7つあります。首の長いキリンも頚椎は7つです。

キリンも人間も首の骨は七つ

噛む力はとても強いということ

噛む力というのはとても大きく、例えば肉を噛む時は、1平方センチ当たり約10~14キロもあります。ですから歯の表面が人体でもっとも固いエナメル質で覆われているんですね。モノを噛むと頚椎に負荷がかかると申し上げましたが、これも大きなカであることは何となくご理解いただけると思います。

頚椎人間の体は上手くできていまして、大きな力による負荷をうまく分散させる構造になっています。人間の頭の重さは大体5kg。頭を上手く支える為に頚椎はまっすぐではなく緩やかにカーブしていて、7つの骨がスプリングのような構造をとっています。

これは、脳がきちんと働くようにするためです。つまり、どんな体勢でも脳がきちんと機能するように、体は頭をなるべく平衡に保とうとするのです。そして、モノを噛む時にかかる負荷も分散・吸収するようになっています。

具体的にどのように頚椎に負荷がかかるのか?

  • 片側で噛んだ場合、噛んでいない側に負担がかかる。つまり、右側の歯で噛んだ時は頚椎の左側へ負担がかかり、反対も然りとなる。
  • 片側で噛んだ場合、噛んでいない側に頭部を傾ける力が作用する事となる。
  • 噛んでいない側では、第3および第7頚椎は頭部が片側に傾斜するのを防ぐ支点となる。
  • 噛んでいる側では、犬歯で木片を噛ませたときには第2頚椎が、第1大臼歯で噛ませたときは第4頚椎が、片側に傾斜するのを防ぐ支点として働く。
  • 咀嚼運動において、頚椎にかかる力学的負荷は第6頚椎に最も集中する。

ちょっと複雑ですね。

もっと簡単で、わかりやすく説明します。

食事の際、両側同時や同じ配分でモノを噛む方はとても少ないと思います。ほとんどの方が左右どちらかの歯で噛むと思います。左右どちらかで噛むと いうことは、首が傾くような力が無意識に加わっているということです。それにも関わらず首が動かず直立を保っていることができるのは、首周囲の筋肉が働き、その動きを制御しているという事なのです。

つまり、癖や口の中の痛みなどでどちらか一方のみでモノを噛み続けると、頚椎や頚部の筋肉の一定部位にも継続的に負担がかかることとなります。

[参考文献1] 咬合力に対するサル頚椎の力学的反応 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001723670/

肩こりラボ

1件のレビューがあります

読者による当記事への平均評価:5(1)

星わかな

記事を拝見させていただきとても勉強になりました。

親知らずの抜歯は首こりに関係しますか?親知らずが痛み、歯科医に薦められたとおり、左右の上の親知らずを同時に抜歯しました。授乳中で迷いましたが、抜歯することで頭痛や生理痛など体の不調がよくなると言われ、抜くことにしました。ですが、翌日から、逆に背中や腰まで張るように不調になってしまい、特に首こりがひどく、自律神経失調症みたいに気分が悪くなってしまいます。20日経ちますが治らず悩んでおります。何かお教えいただけましたらありがたいです。

星わかな様

はじめまして、肩こりラボの丸山太地と申します。

親知らずを抜いた後、首こり、背中・腰の張りや自律神経の乱れといった様々な不調が生じているのですね。

20日以上経過しても改善されないとなるとこのままずっと治まらない不安でいっぱいだと思います。

歯を抜くということは体にとっては大きな負担です。抜歯は例えるならば骨折をするようなもので外科手術のひとつなのです。

たとえ麻酔をしていたとしても体にとっては一大事です。

今まであったものがなくなるわけですから様々な反応をします。その中のひとつに交感神経のはたらきが過剰となってしまうことがあります。

これが続きますと「首こり」をはじめとした全身の筋肉の緊張や自律神経失調症のような症状がでてしまうことがあります。

ふつうは、交感神経が過剰になっても、抜歯部分の傷の治癒とともに自然とおさまります。

稀にですが傷が治ったあともずっと緊張が続いてしまうことがあります。

そのような場合は、全身の筋肉の緊張を緩和するとともに、自律神経のバランスを整える治療が必要です。

神経以外の原因として考えられるのは筋肉です。

難しい抜歯となると手術が長時間になるので、その間上を向いて口を大きく開け続けなければなりません。これは首にとっては大変大きな負担となります。

そんな体勢を取ること自体、日常生活ではなかなかありません。元々首が弱い方であれば、10分くらいでも大きな負担になります。

ですから、歯科治療の後に首の不調を訴える患者さんは少なくありません。

2本同時に抜歯したということは少なくとも1時間はかかったことでしょう。ですので、抜歯時の体勢によって首を傷めてしまい、そこから不調が始まってしまったということも可能性として考えられます。この場合は、傷めてしまった部位を特定して首に特化した治療が必要です。

まずは医療機関で検査を受けて下さい。

考えられる原因について述べさせていただきましたが、抜歯をきっかけに不調が続いているということなので、まずは抜歯をした部分に何かトラブルが生じていないかどうかの確認が必要です。

つらいのは抜歯した部分ではないかもしれません。しかし自覚がないだけで、トラブルが生じているということもありますし、タイミングとしては抜歯後だったとしても抜歯とは関係がないということも無くはありません。首がつらいということから、闇雲に首こり対策を行っても改善は難しいですし、万が一抜歯部分の異常や抜歯部分が元となって不調が生じている場合は専門の医療機関での治療が必要です。

ですので、まずは抜歯をした歯科医師に問い合わせてみるのがよいかと思います。担当した歯科医師から大学病院などを紹介してもらうことになると思いますが、もしそれが難しければ検査設備の整った総合病院または大学病院の口腔外科に直接行っての診察をご検討ください。その際に、噛み合わせや顎関節、頚椎についても合わせて相談してみてださい。

いずれにしても、今の不調を解決するための第一歩として、まずは医療機関できちんと検査をする必要があると考えております。

もし精密検査をして異常がみつからなかった場合、上述しましたように抜歯をしたことによる体の防御反応であったり、治療時の体勢によって傷めてしまった可能性もあります。

その場合は当院で行っている鍼灸マッサージ治療が適応となります。

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